FC2ブログ

「R」は<アール>ではない

日本人に多い「ラリルレ病」「R病」を直そう!

 アルファベットの「R」の発音は、実は<アール>ではなく、「アー」です。アメリカ英語だとR音の最後が巻き舌になるため、「る」に近い音が残りますが、日本語の「る(ru)」ではありません。

 日本はアメリカの影響が強いせいか、学校の英語が基本的に米語になっています。そのため、『R音が巻き舌なのが、正しい英語』だと信じている人が多いのでしょうか。ほとんど日本人的なカタカナ発音で話すのに、そこだけ英語っぽく発音しようとして、変に巻き舌音:発音記号にすると<əː(r) >を多発する人がいます。少々聞き苦しいです。もちろん、全体的にきれいな北米アクセントの英語を話せる人なら結構だと思います。

 そもその「R」の音は、英語発祥の地の英国発音では「ɑː」で、日本の文字であえて表すなら、「あー」です。アメリカ式だと、これが「ɑːr」なので、最後に巻き舌音が残って、「R=アール」と信じていると「アール」と聞こえるのでしょう。発音が本当に得意な方以外は、舌を巻くような、普通の日本人が出来ない音は無視して、むしろイギリスにあわせて、「R」 は「あー」と思っておいたほうがいいでしょう。

以下の例を見てください。 rの音は「らりるれろ」の音として出ず「―」と伸ばすだけになっているはずです。

例: cord ひも  
information 情報   
Ford フォード(アメリカの自動車会社)
card   カード
art    アート
border  ボーダー
support サポート


どころが、なぜか以下の語は、日本のカタカナ語になると、rが「らりるれろ」化してしまっています。

organ(オルガン・臓器) [ɔ́ː(r)gn] ×オルガン → ○オーガン
beer(ビール) [bíə(r)] ×ビール → ○ビア
hormone (ホルモン) [hɔ́ː(r)moun] ×ホルモン → ○ホーモウン
organizer (まとめ役) [ɔ́ː(r)g(ə)nàizər] ×オルガナイザー → ○オーガナイザー

上記の単語の(r)の音は、無理に発音する必要はないです。organの[-or-]は<オー>という音で、この「r」の音は少なくとも日本語発音と<ラリルレロ>の<ル>ではありません。cardが<カルド>でないのと同じで、organは<オーガン>というのが、実際の英語発音に近い音です。

カタカナ英語から少し脱線しますが、この r に関連した話をすると、[ə´ː] と[ɑː]を混同している人も少なくありません。例えば、heart(心、心臓)といいたいところを[hə́ːrt] と誤って発音してしまうと、それは hurt (けがをさせる・痛む)という意味の別の単語になってしまい話がややこしくなる原因となってしまいます。heart [hɑ́ːt] の[hɑ́ː]は、厳密には、日本の<あ>より若干大きめに口を開いてのどの奥から声を出して発声するのですが、これは日本語風に普通に「あー」でほとんど問題ないと思われます。だから、よくわからないなら、しっかり訓練できるまで、アメリカ英語的な巻き舌音はやめてしまうのが一番です。変に気にしながら発音すると、もったりして中途半端な発声になって聞き取りにくいことがあります。

英会話の授業でも、講師がアメリカ人、カナダ人だと、先生のまねをしていると、どうしても「巻き舌発音が正しい」となりがちなので、そこはネイティブだけだと、指導法としてはかえって逆効果になっているのかもしれません。日本人でもアメリカ発音を中心に教える人がいるので、ある意味注意が必要です。アメリカ英語だけが英語ではありませんから。

こういった人は、イギリスやオーストラリアの英語を聞き込んでみると良いでしょう。英国風だと、例えば数字の4のfour など「フォァ」と野球の「フォア・ボール」みたいな発音なので、日本人にはまねしやすいと思います。アメリカ滞在経験でアメリカ英語をマスターした人意外は「アメリカ英語の巻き舌R強迫症」から抜け出したほうがよいでしょう。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Tadster

Author:Tadster
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2プロフ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR