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安易に「ー」と伸ばさないで

安易に「―」と伸ばさないで

英語のネイティブスピーカーにとって、日本語の「―」と伸ばす音はわかりにくいという話をしました。英語では、例えば job (仕事)は、<ジョブ>での<ジョーブ>でもたいして変わりはありません。<ジョ>という音を強く読むと<ジョー>とも聞こえます。日本語には「―」という表記があるから気になるだけで、英語話者にはどちらでも一緒。だからでしょうが、英語のネイティブスピーカーが日本語を聞くとき「大野」と「小野」の区別がつきにくいようなことが起きるのだと思います。


スマートフォン/アイフォーンは大丈夫か?

さて、日本人が英語をカタカナ表記すると、必要以上に「―」を多様する傾向があります。ここ数年注目を浴びるアップルスマートフォンのiPhone は「アイフォーン」と表記される。実は電話機のphone の発音記号は[fóun]。
[f]の音と[n]の音に挟まれた[ou]というのは、<オウ>という二重母音なので、本来は<アイフォウン>が正しい発音に近い表記です。
(ということは「スマートフォン」も<スマートフォウン>ですね)

同じように、road [róud](道路)は<ロード>ではなく<ロウド>です。それに対し、raw fish(魚の刺身)のraw(「生のままの」という意味)という単語の発音記号は、[rɔ´ː]。[ɔ´ː]は<オー>という音なので、<ロウ>ではなく<ロー>と伸ばすのが正しい発音です。

 細かいことのようですが、日本人の発音だと、他にもネイティブに聞き取りづらい発音に加えアクセントの問題もあるので、やはりカタカナで表現出来るぐらいの音は、出来るだけ忠実に発音したほうがいいでしょう。


「大胆ですね」が「ハゲ坊主」に

<オー>と<オウ>をなるべく区別して発音できるようにしたほうがよい例として、bold と bald の例があります。

You are bold. (あなたは大胆ですね)というべきところで、bold を<ボールド>と発音してしまうと、それは bald [bɔ́ːld] という別の単語になって、「あなたはハゲ(禿)てますね」という意味になってしまいます。非常にまずいです。

low [lóu ] (低い): law [lɔ́ː](法律)
flow [flóu](流れ) : flaw [flɔ́ː] (欠点)
row [ráu] (大げんか):raw [rɔ́ː](生の)
choke [tʃóuk](窒息させる):chalk [tʃɔ́ːk] (チョーク)

スペリングの法則からいうと、綴りに a が入ると「―」伸ばす音になって、o だと<オウ>という音になる傾向があるようです。

また sport [spɔ́ː(r)t] のようにo の後に r がきて **or* になると<オー>と伸ばす音になる傾向もあります。


以下は、カタカナ語として日本語に取り入れられると安易に「―」と伸ばす表記になってしまっているものの例です。

home (家)[hóum] ×ホーム → ○ホウム
hope (希望)[hóup] ×ホープ → ○ホウプ
mistake(間違い) [mistéik] ×ミステーク → ○ミステイク
page(頁) [péiʤ] ×ページ → ○ペイジ
space(空間) [spéis] ×スペース → ○スペイス
soap(石けん) [sóup] ×ソープ → ○ソウプ
table(食卓) [téibl]×テーブル → ○テイブル
image(印象) [ímiʤ] ×イメージ → イミッジ 

ほんの小さなことのようですが、ちょっと注意して発音するだけで、ぐっと英語らしく聞こえるでしょう。

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