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「デ」と「ディ」の音


本当は「大名古屋ビルヂング」を笑えない

名古屋駅前に「大名古屋ビルヂング」という建物があることをご存じでしょうか。(*注)「ビルヂング」という看板表記が変わっているので、テレビでもお笑いネタとして全国区で取り上げられたこともあります。このビルがいつできたかを調べると1965年(昭和40年)。当時はこんな表記でもOKだったのでしょうが、さすがに今では「ビルディング」ぐらいはカタカナ表記でも当たり前になっています。ワープロでも「ビルジング」で変換してくれません。

さて、「ビルヂング」のことを笑えないようなカタカナ表記の例が、私たちの周りにまだたくさんあったりします。

例えば「デザイン」。英語design の綴りを見ると<デザイン>でよさそうにも見えますが、発音記号は[dizáin]です。発音記号の [d]は「ダ行」の音の元になる子音を表します。その後に[e](エの音)という発音記号がくれば<デ>で正解ですが、[d]の後には[i]が続いて[di]となっています。これをカタカナ表記すると<デ>ではなく<ディ>になりますので、<ディザイン>が正しい発音です。

*大名古屋ビルヂングは、取り壊され現在建て替え工事中です
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「ス」と「スィ」の音


[s]と[ʃ]の音の違いを聞き分けられない人が少なくありません。話すと当然混同しがちです。

例えば、she(彼女)は、発音記号が[ʃíː] なので<シー>でOKです。ところが、see (見る)またはsea (海)は、発音記号が[síː]なので、<スィー>になります。この[s]は子音でサ行の音ですが、<あいうえお>のサ行に当てはめて表すと、「スァ・スィ・スゥ・スェ・スォ」といった具合に、なります。英語では、[s]の次に[i]の音が来ると、たいてい<シ>ではなく、<スィ>という音になります。

両方とも「サ行」の音ではありますが、強引にカタカナ表記でこれら2つの音の違いを表すと、次のようになるでしょう。

[s]は、すぅぁ、すぃ、すぅ、すぇ、すぉ
[ʃ]は、しゃ、しぃ、しゅ、しぇ、しょ

「スィ」という音が発音できない方が時々いるようですが、もともと[ʃi]と[si]の区別がついていないことが原因だったりします。「L」「R」のように、日本語に無い音ならあきらめるしかないですが、<スィ>という音は仮名で表記できます、つまり日本語の音に存在するわけですから、これぐらいは、しっかり区別し言えるようにしたいものです。
 例えば、Please, sit down. (腰掛けて下さい)を<シット・ダウン>というと、ちょっと恥ずかしい感じがします。shit は「くそ/くそをする」という意味の単語で、卑語に当たります。英語圏のテレビ放送だと「ピー」という音で消されたり編集されたりする系統の用語です。それを大勢の人が集まる会場などで言ったらまずいですよね。



あなたは大丈夫? 自己紹介から始まるまずい発音

英会話の授業の最初の自己紹介を見学していると、かならず何人かが犯す間違いです。

例: I'm from Kobe City.
(私は神戸市出身です)

このcity を<シティ>と発音する人が少なくありません。日本語で「市」「街」のことを普通「シティ」と書くので、当然と言えば当然かもしれません。

city の発音記号は[síti]です。カタカナ表記するなら<スィティ>になります。<シティ>だと発音記号[ʃíti]で、英語では shitty という単語の発音になり、さきほど出てきた shit から派生した「つまらない・くだらない」」という意味の形容詞になってしまいます。
city college 市立大学 と言ったつもりが、shitty college 、city library 市立図書館が shitty library ではまずいですし、話し相手のことなら、非常に失礼で、びっくりしてしまうはずです。英会話のネイティブ講師も、いちいち直しているときりがないので、見て見ぬふりをする場合もあります。それで通じていると勘違いするのは問題です。

 逆に機械の意味のmachine [məʃíːn]を、<マスィーン>という人も時々いらっしゃるようです。これは通常カタカナで表記されるように<マシーン>で正しいです。英会話の教室でネイティブ講師によく直される音の典型です。英語 machine の綴りを見れば分かると思いますが、ch を[s]と発音することはほとんどありません。

si、 sy、cy、 xyといった綴りを見たら[s]の音
sh、ch、の綴りは [ʃ] の音だと原則を覚えておくと判断しやすいでしょう。

以下は、[s][ʃ]の音を混同しやすい語の例です。

spicy (香辛料の効いた)[spáisi] ×スパイシー → ○スパイスィー
synchronize(同期する)[síŋkrənàiz] ×シンクロナイズ → ○スィンクロナイズ
sexy(色っぽい) [séksi] ×セクシー → ○セクスィー



【間違えると意味が変わってしまう例】
shift(交代) [ʃíft] ×スィフト → ○シフト
■スィフト(sift)[síft] は、「ふるいにかけて分ける」という意味。

ship(船) [ʃíp] ×シップ → ○スィップ
■スィップ(sip)[síp]は「(飲み物を)ちびちび飲む」「ひとすすり」の意味。
sick(病気)[sík] ×シック → ○スィック
■似た音で シーク(chic)[ʃíːk]は(服装などが)「上品」「あか抜けた」という意味。

「シックな(しゃれた)洋服ですねえ」と言ったつもりが、「スィック(病的な)」にならないように気をつけましょう。ちなみに、頭にターバンを巻いたインド系の人は、シーク教徒ですが、<シーク(Sikh)>は、本当はスィーク[síːk]という発音が正しいのです。

 この二つの音を聞いて違いがわからないという人も、なんども聴いて訓練すれば、かならず聞き分けられるようになるので、英語レッスンや、音声教材などを活用して克服してください。

「ズィ」と「ジ」の違い

おなじみの「マガジン(雑誌)」という言葉の発音記号は、[mǽgəzìːn]です。発音記号の[z]は、「ザ行」の音ですが、続けて[i](イの音)が来ると、<ズィ>という音になります。それからbusiness [bíznəs]のように[z]だけ単体の音になる場合もあります。これは短く<ズゥ>という発音でいいでしょう。

それでは<ジ>の音を表す発音記号はどれでしょうか。例を挙げると、joke(ジョーク・冗談)の発音 [ʤóuk] に含まれています。カタカナ表記すれば<ジョウク>ですが、この[ʤ]という発音記号は、「じ、じゅ(又は「ぢ、ぢゅ」)」等の音を表します。アルファベットをそのまま読むタイプの発音記号ではないので、見慣れないとわかりにくいですが、何度目にしているうちに覚えてしまうはずです。

その他
easy(簡単な) [íːzi] ×イージー → ○イーズィー
lazy(怠惰な) [léizi] ×レイジー → ○レイズィー
technology(科学・工業技術)[teknɑ́ləʤi]
×テクノロズィー → ○テクノロジー
general(一般的な) [ʤén(ə)r(ə)l] ×ゼネラル → ○ジェネラル
budget (予算) [bʌ́ʤit] ×バズィット →バジット

「ス」か「ズ」の音


 なぜか英語が日本語に取り入れられると混同されてしまう<ス>と<ズ>の音。プロ野球球団名の「阪神タイガース」は、英語としては間違いで、正しくは「タイガーズ」でないといけません。tiger(虎)の複数形tigers のsは<ズ>の音になります。

 英単語を複数形にするときに末尾に付ける -s /-es が、[S(ス)]の発音になるのは、単語形の語尾の発音が「f」「k」「p」「θ」の場合だけです。

例:chefs [ʃe´fs] 、cups [kʌ´ps]、books [buks ] 、months [mʌ´nθs]

「R」は<アール>ではない

日本人に多い「ラリルレ病」「R病」を直そう!

 アルファベットの「R」の発音は、実は<アール>ではなく、「アー」です。アメリカ英語だとR音の最後が巻き舌になるため、「る」に近い音が残りますが、日本語の「る(ru)」ではありません。

 日本はアメリカの影響が強いせいか、学校の英語が基本的に米語になっています。そのため、『R音が巻き舌なのが、正しい英語』だと信じている人が多いのでしょうか。ほとんど日本人的なカタカナ発音で話すのに、そこだけ英語っぽく発音しようとして、変に巻き舌音:発音記号にすると<əː(r) >を多発する人がいます。少々聞き苦しいです。もちろん、全体的にきれいな北米アクセントの英語を話せる人なら結構だと思います。

 そもその「R」の音は、英語発祥の地の英国発音では「ɑː」で、日本の文字であえて表すなら、「あー」です。アメリカ式だと、これが「ɑːr」なので、最後に巻き舌音が残って、「R=アール」と信じていると「アール」と聞こえるのでしょう。発音が本当に得意な方以外は、舌を巻くような、普通の日本人が出来ない音は無視して、むしろイギリスにあわせて、「R」 は「あー」と思っておいたほうがいいでしょう。

以下の例を見てください。 rの音は「らりるれろ」の音として出ず「―」と伸ばすだけになっているはずです。

例: cord ひも  
information 情報   
Ford フォード(アメリカの自動車会社)
card   カード
art    アート
border  ボーダー
support サポート


どころが、なぜか以下の語は、日本のカタカナ語になると、rが「らりるれろ」化してしまっています。

organ(オルガン・臓器) [ɔ́ː(r)gn] ×オルガン → ○オーガン
beer(ビール) [bíə(r)] ×ビール → ○ビア
hormone (ホルモン) [hɔ́ː(r)moun] ×ホルモン → ○ホーモウン
organizer (まとめ役) [ɔ́ː(r)g(ə)nàizər] ×オルガナイザー → ○オーガナイザー

上記の単語の(r)の音は、無理に発音する必要はないです。organの[-or-]は<オー>という音で、この「r」の音は少なくとも日本語発音と<ラリルレロ>の<ル>ではありません。cardが<カルド>でないのと同じで、organは<オーガン>というのが、実際の英語発音に近い音です。

カタカナ英語から少し脱線しますが、この r に関連した話をすると、[ə´ː] と[ɑː]を混同している人も少なくありません。例えば、heart(心、心臓)といいたいところを[hə́ːrt] と誤って発音してしまうと、それは hurt (けがをさせる・痛む)という意味の別の単語になってしまい話がややこしくなる原因となってしまいます。heart [hɑ́ːt] の[hɑ́ː]は、厳密には、日本の<あ>より若干大きめに口を開いてのどの奥から声を出して発声するのですが、これは日本語風に普通に「あー」でほとんど問題ないと思われます。だから、よくわからないなら、しっかり訓練できるまで、アメリカ英語的な巻き舌音はやめてしまうのが一番です。変に気にしながら発音すると、もったりして中途半端な発声になって聞き取りにくいことがあります。

英会話の授業でも、講師がアメリカ人、カナダ人だと、先生のまねをしていると、どうしても「巻き舌発音が正しい」となりがちなので、そこはネイティブだけだと、指導法としてはかえって逆効果になっているのかもしれません。日本人でもアメリカ発音を中心に教える人がいるので、ある意味注意が必要です。アメリカ英語だけが英語ではありませんから。

こういった人は、イギリスやオーストラリアの英語を聞き込んでみると良いでしょう。英国風だと、例えば数字の4のfour など「フォァ」と野球の「フォア・ボール」みたいな発音なので、日本人にはまねしやすいと思います。アメリカ滞在経験でアメリカ英語をマスターした人意外は「アメリカ英語の巻き舌R強迫症」から抜け出したほうがよいでしょう。
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Author:Tadster
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